前回の記事では、所得控除と課税所得金額の出し方について説明しました。
今回は所得税の出し方について説明していきますが、その前に下記の図をご覧ください。
こちらは所得税の計算の流れを表しています。
前回のブログの内容は①と②の工程にあたります。
今回は③の部分ついてお話をしていきます。
税額計算の方法
所得税については超過累進税率が採用されています。
たくさん稼ぐ人ほどたくさん納税するという仕組みですね。
所得税は所得税額=課税総所得金額x超過累進税率という計算式で計算されますが、
簡単に言えば、年収から経費とハンデ(控除)を引いた額に一定の税率を掛けるということです。
税率は下記の表のように決められています。
所得税の速算表 | ||
課税総所得金額 | 税率 | 控除額 |
195万円以下 | 5% | 0 |
330万円以下 | 10% | 9.75万円 |
695万円以下 | 20% | 42.75万円 |
900万円以下 | 23% | 63.6万円 |
1,800万円以下 | 33% | 153.6万円 |
4,000万円以下 | 40% | 279.6万円 |
4,000万円超 | 45% | 479.6万円 |
さらに2013年から2037年までの所得については、東日本大震災の復興特別所得税として2.1%上乗せして納税することになっています。
前回Aさんの課税総所得金額(年収-経費+ハンデ)を出したので、今回もAさんで計算例を見てみましょう。
![](https://manesho.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
Aさん
課税総所得金額:286.75万円
課税総所得金額に対する税額
286.75万円x10%-9.75万円=18.925万円
※速算表の課税総所得金額330万円以下の税率を参照
復興特別所得税を含めた所得税額
18.925万円x1.021=19.3224万円(1円未満の端数切捨て)
Aさんの所得税額は19.3224万円/年となることが分かりました。
ただし!納税する金額はこれで確定という訳ではありません。
この所得税額からさらに控除されるものがあるのです。
それを税額控除といいます。
次回は税額控除について説明させていただきます。
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